小学生時代から図書館好きな自分は、図書館で働くことを夢見ている。
いや夢見ていた。(←過去形)
しかしそこには、厳しい現実があった。
登録しているお仕事サイトからくる通知メールに、時々図書館の求人が掲載されていることがある。
興味本位でリンクをたどることもある。
図書館バイトの時給相場っていくらくらいなんだろう……?
公立図書館編
学生でない自分が一番馴染みがあるのは、公立図書館。
区立とか都立の図書館。
自分が調べた限りでは、2018年6月現在、首都圏の図書館バイトの時給相場は以下のとおり。
公立図書館A(23区内)時給 1040円~1070円(交通費支給)
公立図書館B(23区内) 時給 970 ~ 1,020円
公立図書館C(さいたま)時給920円
単純に時給を比較すると、23区内の公立図書館の方が数十円から100円高い。
おっと、国立国会図書館もバイトを募集している。
国立国会図書館 時給 1,000円
職種によるかもしれないが公共図書館Aより20円安い。
数年前に、国立国会図書館のコピー担当の求人を見たことがあった。ちなみに国立国会図書館は、貸し出しができない。なので持ち帰ってじっくり読みたい記事があれば、館内でコピーすることになる。だが、一般の図書館と違うのは、自分でコピー代を取るのではなく、カウンター内の担当者にコピーをしてもらう、というシステム。もちろん有料。
自分が見た求人はおそらくそのコピーの担当者。
おぼつかない記憶だけれども、2年位前だったか当時960円くらいだったと思う。つまり千円に満たなかった。直接雇用ではなく、派遣会社経由だったかもしれない。
国立なのに、時給千円ももらえないという事実にガッカリしたことがある。
学校内図書館編
学校内の図書館でもバイトが募集されていることがある。司書資格がなくても貸し出しの手続き程度なら、バイトでもOKというところがある模様。
ちょうどよく大学とそれ以外の学校の求人が見つかった。
学校図書館A(私立大学:6大学のうちの1つ) 時給 1,000円
夕方から閉館時間までの時間帯で週に2日程度の募集だった。それで時給1,000円とは。 学生の本代稼ぎやWワークにはいいかもしれないが、これで生活するのは絶対無理。
この図書館は閉館が22時のようで、この時間帯にもかかわらず1,000円。私立大学ということで高額な学費を学生から集めているのに、図書館スタッフの時給をケチっているのには驚き。
学校図書館B(東京23区外)時給1300円以上
自分がリサーチした中で、今回はこの東京都内の某市の学校が1番高かった。なんと国立国会図書館よりも高い。
まとめ
区立、国立等の公共図書館のバイト求人の時給が1,000円以下とは、イマドキ安すぎ。
国立国会図書館でも千円。
学校の図書館で、1300円は高い方。
たとえば、時給千円、一日8時間働くとして、額面で8千円。
一ヶ月、20日間働くとして……
1000円×8時間×20日間/月=160000円
そこから、税金、社会保険を天引きされると、手取り12-13万円台あたりか。
ひどいな、この条件。
それでもフルタイムならばまだマシなほうかもしれない。
学校図書館Aのように勤務日数を週に2、3日程度に限定する求人もある。これは図書館の求人に限られることではないが。
最近は社会保険料を負担しなくても済むように、1週間の勤務合計時間を限定する求人が多い。「ワークシェアリング」という考え方もあるが、これでは個人所得が上がらない。
日本経済が停滞している理由の一端が見える。