もくじ
ピアノをやりたい
大人(中高年・老年・シニア)が、ピアノを始めたい!
と、唐突に、そして激しく、思うことがある。
いや、なんとなく、漠然と・・・でもいい。
子ども時代にピアノをやっていてやめてしまったとか(←自分はこっち。『こどものバイエル下巻』終了のあと、何かやってたけど、思い出せない)、子ども時代にピアノを習いたかった、とか、「なんかよくわからんが、とにかく、ピアノを弾きたいんじゃ―!!」と、カミナリに撃たれたように、衝動が沸き起こった、とか・・・。
誰だって、これから人生がどれくらい残っているか誰にも分からない。
「始めたい!」と思ったら、とにかく、今すぐ始めよう!
ピアノを用意する
とにかく、ピアノ。
本来なら、グランドピアノとか、アップライトピアノのようなアコースティックピアノが理想。だけれども、野中の一軒家で、ピアノの音をのどかに聞き流してくれるご近所さんに恵まれているならまだしも、世知辛い今時の住宅事情から、電子ピアノがいいかなと思う。
電子ピアノなら、ヘッドホンやイヤホンを使って、音を出さずに練習できる。(ド下手な練習を誰にも晒さずに済む)
「将来、買い換えてもいい」
と思うなら、とりあえず、値段やメーカーは何でもいい。
まぁ、飽きるかもしれないし、自分の指があまりにも動かなくて挫折するかもしれない。
ホコリがつもっている子どもや孫のお下がりでもいいし、近所のハードオフとかの中古でも全然OK。選ばないと数千円で買えた、という話も聞く。
鍵盤数は最低61鍵盤(理想は88鍵盤)
最低限61鍵盤あるといい。
理想は、普通のピアノと同じ88鍵盤。クラシックの曲に挑戦するなら、やはりグランドピアノやアップライトピアノと同じ鍵盤数の88鍵はほしい。ただし、初心者のうちは、端っこの方はまったく使わない。
「中古はイヤ!」
とか、
「本気でやるぜっ!」
と、決心しているなら、とりあえずヤマハ(YAMAHA)かローランド(Roland)か、コルグ(KORG)のの88鍵盤を選べば間違いない。カシオ(CASIO)でもいいかも。
電子ピアノを選び始めると、とにかくものすごく時間が掛かる。本当は、本物のピアノタッチに近い方がいいとか、音源はどこのピアノを採集しているとか、なんかそういうのに、振り回されて時間ばかり浪費する。
本来なら、楽器店に出向いて、「試し弾き」をしてから・・・、の方がいいに決まっている。
しかし、キータッチなんて、これからピアノを始めたいという超~~~~~初心者に区別できるだろうか。(自分は、店頭で試し弾きをしていない)
とりあえず、「電子ピアノ」で、10万以下なら、キータッチなんてさして変わりない、というか、初心者には区別できないと思う。また、音色が多くても、結局<ピアノ>しか使わないということに落ち着くと思う。
下の型番は、自分が狙っていたYAMAHAの電子ピアノ。
だけれども、当時はコロナの影響か、在庫がどこにもなくて、数ヶ月待ち。
いや、今すぐにピアノを始めたいんだーーーーっ!
と思った自分は、いろいろ比較して、在庫があったRoland-FP10(6万円くらい)を選んだ。
Rolandは、1972年設立のれっきとした日本の企業。全然あやしくない。名だたるミュージシャンも使っていて、信用ができる。
安さ重視なら、KORG(これも日本企業)でもいい。
ちなみに、自分は以前KORG(コルグ)を使った事があった。音や、金額的にはお手頃で、すごく満足していた。
けれども、大きくて、ものすごく重くて、取り回しが嫌になってしまった。その後、ピアノに挫折して、売ってしまった。また買い換えて、Rolandにした。(その前にYAMAHAの電子ピアノを使った経験あり。実家に置いてある。80歳過ぎた家族が練習するときに使っている)
ちなみにKORGも、日本の企業で1962年に創業。ということで、電子楽器の老舗で、信用がおける楽器メーカーであることには間違いない。
なので、ピアノを選ぶときのチェック項目は以下の3つ。
1.(電子)ピアノ *値段が高い方が、機能が多かったり、本物のピアノに近かったりする。
2.61鍵盤以上(理想はピアノと同じ88鍵盤)
3.ヤマハ(YAMAHA)か、ローランド(Roland)か、コルグ(KORG)または、カシオ(CASIO)のどれか。
4.スタンドと椅子も勢いに任せて併せて買っておくといいかも。(代わりになるテーブルとかイスがあるなら、無理にいらん。)
ピアノは独学か教室に通うか
楽器は絶対に教室に通った方がいいに決まっている。
ピアノは決まった鍵盤を押すと音が出る。なので、ギターやヴァイオリンのような弦楽器の難しさはない。
しかし、10本しかない指を、バラバラに音符どおりにリズムに合わせて、ときにメロディを、ときに複数音を同時に(和音)、または交互に(分散和音=アルペジオ)動かすのは、思った以上に難しい。
あまりにできなすぎてがっつりヘコむ。
そもそも楽譜に何が書いてあるのか分かりにくい。学校の音楽の授業で習ってはいても、それはもはや遠い記憶、また、いきなりピアノ譜を読めるほど実用的ではない、と、自分は思う。
だから、最初は教室に通うのがいい。コツとか、何が原因でできていないのかを、先生は一発で見抜いて、解決方法を教えてくれる。
とはいえ、まぁ、教室にはお金が掛かる。
今は、大人用の教材が充実してきたし、YouTubeの解説動画もうまく使えるのであれば、取り入れて自己流でやってみるのもよろし。
しかし、自己流は時間が掛かる。
ピアノの教材
独学でピアノをやろうと、思ったとき、次にぶち当たるのは教材探し。
教室なら先生が、たとえば「バイエルを用意してください」とか指定する教材を、「は~い」と言って、何も考えずに買えば良い。
けれども、独学となると教材をどうするか、という問題になる。
超初心者で、始めてピアノに触るとなった場合、『ピアノの教科書』をとりあえず買うとよい。アマゾンのベストセラーになっているので、どんなもんかとやってみたら、確かに、分かりやすい。
ピアノの構造(ここはいらんかもしれんが)や、鍵盤と音の関係から、指番号などの基礎的なことはもちろん、両手弾きのバリエーション(左手1本指→和音→アルペジオ)からコードまで、なかなかやりがいがある。
とりあえずコレを買うと、両手弾きがある程度の形までできるようになる。これはびっくり。まぁ、練習すればの話。
これを制覇したら、着実にピアノに対する自信がつくと思う。
ちなみに80歳を超えた自分の家族は、この『ピアノの教科書』で、現在両手弾きの練習中。最初は、ドレミファソラシドをなめらかに弾く練習から始めて、今はベートーヴェンの『喜びの歌』の練習中。『ピアノの教科書』は、知っている曲も多く、音符にドレミが最初から書かれているから、ハードルが低い。楽しみながらやっているみたい。
この前は、左手のドミソ(和音!)を上手に弾いていてビックリした。
楽譜にドレミを書いてもいい
子ども時代から始まって、何度目かの挫折を乗り越え、自分は、目下「エリーゼのために」を練習中。
子どもの頃にピアノをやっていたからか、ト音記号(右手)とへ音記号(左手)の真ん中あたりはなんとかゆっくり読めるけど、上下の方はドミソ・・・と数えないと難しい。
音符が読めないことがストレスになるなら、最初からドレミを書くことにした。消せるフリクションボールペンで。そのうち、消せるという安心感は大事。
鍵盤にドレミのシールを貼ってもいい
自分はなんとか鍵盤の音階の位置は分かるので、使っていないけれども、前出の80歳を超えた家族が、電子ピアノを練習するにあたり、音階シールをプレゼントした。
これは、ト音記号と経本記号の音階(ドレミファ・・・)だけでなく、五線紙上の音符も書かれているので、鍵盤上の「どこだっっけ」という、超初心者特有のストレスがものすごく軽減される。
むちゃくちゃ喜ばれた。
まとめ:ハードルをできるだけ低くしよう
超初心者がピアノを始めるには、とにかく自分のピアノを用意する。
ほかには、楽譜を読むストレスだったり、鍵盤で音を探すというストレスを少しでも軽くするのが大事。そこにストレスが掛かると、ただでさえ指がバラバラに動かないんだから、ピアノを弾くのがいやになってしまう。
楽譜や鍵盤で音を探す労力より、ピアノを弾く練習を積み重ねる方に時間を使いたい。
練習しないと、ピアノを弾けるようにならない。