厚労省を名乗る怪しい文書
2019年11月下旬、一通の封筒が来た。
差出人は厚生労働省!
中を見ると、「雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い」という文書と、他に数通の紙が入っている。
なんじゃこりゃ???
丁重なお詫び!
「雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い」をよくよく読んでみると、丁重なお詫び。
そして、自分が「追加のお支払い」対象なので、振り込み先の銀行口座を指定しろ、という意味のことが書いてある。
また、「雇用保険制度の各種給付の概要」には、以下のようなことが書かれている。
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」の影響により、平成16年8月以降、雇用保険の各種給付を受けていた方の給付額が低く計算されている可能性があります。
なんかよく分からないけど、おかねもらえるみたい! 銀行口座番号をすぐ教えなくちゃ!
ちょっと待て!
そんなホイホイ銀行口座を教えていいのか?
個人情報がガッツリ印刷されている
銀行口座番号のような個人情報を聞き出すだけにしては、内容物には、住所、氏名のほか、生年月日、性別、雇用保険の受給時期まで書かれている。
やけに詳しい。
怪しい団体にしては、知りすぎている。
これだけ詳しい個人情報が把握されているなら、大丈夫だとは思う。
でも、一応、ググってみよう。
厚労省のサイトをチェック!
ホイホイ口座番号を書いてポストに投函しようと思ったけれど、今一歩のところで踏みとどまって、念のために厚労省のサイトをチェック。
上記のサイトを見ると、今回の封筒に入っていた文書と同じようなことが書かれている。
それに、政府を意味するgo.jpドメイン、サイト構成、リンク先を見ると、紛れもない公式サイト!
これで安心。
何も確認せずに、銀行口座番号を教えるところだった。
怪しくなかった
たぶん、これだけ大々的にサイトで公表されたり、封書が郵送されたりしているのだから、きっと報道されていたのだと思う。おそらく自分はそれを見逃していたのかもしれない。
というわけで、厚労省を名乗る「雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い」は、公式の文書ということが分かった。
怪しくない。
ソッコーで、返信用封筒を使って、銀行口座番号を送らなくちゃ。
いくらもらえるのかな。わくわく。
2019/12/25追記 暗証番号・手数料には注意!!
前述の追加給付に関する厚生労働省のサイトによれば、以下のような注意喚起があった。
★ 雇用保険や労災保険の追加給付に関して、厚生労働本省、都道府県労働局、ハローワーク(公共職業安定所)、労働基準監督署以外から直接お電話や訪問をすることはありません。
厚生労働省、都道府県労働局、ハローワーク(公共職業安定所)、労働基準監督署から電話があった場合でも、お客様の金融機関の暗証番号を聞くことはありませんし、手数料などの金銭を求めることもありません。(厚生労働省サイト「雇用保険等を受給中の方に対し、追加給付を進めています(毎月勤労統計の不適切な取扱いに関連する情報)」)
つまり、銀行の暗証番号を聞かれたり、手数料の請求があったら、危険注意!!