『凪のお暇』(第2回)で分かった失業しても生きてるだけで出ていくお金

スポンサーリンク

リゾート

2019年夏、 TBSテレビで放送している『凪のお暇』(なぎのおいとま)がなかなか面白い。TVerさん、ありがとう!

元々は漫画作品らしい。

第一回を見逃して細かい事はよくわからないのだけれども、第二回を見ながら、すごく興味深いところがあった。

原作は漫画のドラマなのだから、いちいち気にしなくてもいいのだけれども、なんとなく自分の無職時代を思い出して「そうだったな」と納得したり、「?」と疑問に思ったり、ちょっと目に止まったことがあったのでブログネタにしておこう。

スポンサーリンク

あらすじ

Wikipediaによれば、『凪のお暇』のあらすじは以下の通り。

節約が趣味の28歳OLの主人公・大島凪は、常に空気を読んで周囲に合わせて目立たず謙虚に振る舞い、くせ毛を時間をかけてストレートに整えるなど女子力の高い自分を作り上げていた。ある日、凪を蔑む同僚たちの陰口を知り、さらに隠れて交際している慎二が性行為目当ての旨を彼の同僚らに話しているのを目撃し、過呼吸で倒れる。以後、会社を辞め、家財を処分し都心から郊外へ転居、全ての人間関係を断ち切った凪は、ゼロから新しい生活を始める。

とにかく、第2回の印象だけだけれども、普通のOLの人生リセットモノ+ラブコメっぽい感じ。

お金って生きているだけで減っていく

会社を辞めた、ということはお金が入ってこない。

残高が減っていく一方の通帳を見ながら凪は言う。

「お金って生きているだけで減っていくんだな……」

これは自分も無職の時に、同じことを考えたから身につまされた。

お金は入ってこないのに、食費はもちろんのこと、家賃、水道光熱費、年金、保険、住民税の請求は絶対に来る。

加えて、前月に使ったクレジットカードの引き落としとかも……。

支払うお金

TBSドラマ 『凪のお暇』第2回より引用 支出メモ

TBSドラマ 『凪のお暇』第2回より引用 支出メモ

家計簿かお小遣い帳か、いや、単なる出て行くお金メモの一覧がアップに。

家賃 30,000円
公共料金 6,300円
国民年金 16,000円
住民税 10,000円
実家への仕送り30,000円

実家への仕送りエライ!

家賃

家賃 30,000円!

安っ! 一体どこなんだろう?

地方かと思ったら、この後、慎二(高橋一生)が凪のアパートを訪れたときに、

「駅前のビルにリサーチにきてて、そういえばお前んち近かったなと思い出して寄ってみた。しかし遠いわ、立川ぁ~!」

と、毒づいていたので、場所は東京の立川市らしい。

東京都でも西の方に行くと自然が豊かだし、築年数とか、間取りとかで家賃3万円の物件があるのもおかしくない。

公共料金

公共料金 6,300円

公共料金とは?

公共料金って何だろう?

「公共料金」とは?

電気料金、都市ガス料金、鉄道運賃、乗合バス運賃、高速道路料金などが代表的です。政府に届け出るものとしては国内航空運賃などがあり、電気料金や都市ガス料金は引下げ改定の場合、鉄道運賃、乗合バス運賃は上限価格の範囲内での改定の場合は、それぞれ届け出ることとなっています。また、地方公共団体が決定するものとしては、公営水道料金、公立学校授業料、公衆浴場入浴料、印鑑証明手数料などが挙げられます。(消費者庁:「公共料金とは」

とはいえ、「鉄道運賃、乗合バス運賃」などは、自分が家計簿やお小遣い帳を付けるときは「交通費」にするけどね。

「公立学校授業料」や、「公衆浴場入浴料」つまり、銭湯の料金も「公共料金」に入るらしい。

水道光熱費

凪はすべての家財を売り払っている。

なので、公共料金6,300円の内訳は、水道(流しそうめんで水道を使っている)、電気(扇風機が動いている)、ガス(そうめんをゆでたのはガスかも?)のみかと思う。いわゆる水道光熱費。

通帳から引き落としになっているのは、6月25日(給料日)~7月24日(通帳の最後の行)の間で、7月6日水道料1,825円。 7月20日電気料2,385円。

TBSドラマ『 凪のお暇』第2回より引用 通帳

TBSドラマ『 凪のお暇』第2回より引用 通帳

 

差額の2,090円は何だろう? ガス代だけ払い込み、とか? 東京ガスなら、口座振替だと一月で54円(税込)割引になるんだけど……。(東京ガス:ガス料金お支払い方法

自分のところの水道料金は、2ヶ月ずつまとめて請求だけれども、凪の場合は1,825円という金額から、彼女が住んでいる地域/物件では、毎月請求されているみたい。これで2ヶ月分まとめた金額だったら爆安すぎる。

凪の部屋の中にテレビもなさそうだから、NHK受信料も払う必要はなさそう。

通信費

通信費は支出メモに書かれていないけれど、気になったので。

凪は「SNSもスマホも全部解約しちゃって」引き継ぎをはがきで送ってきたと、第2回で同僚が辟易している。

だから、凪の場合、電話、ネットのような通信費は0円なのだろう。

そういえば、「引き継ぎをはがきで送ってきた」と、同僚は言っていた。年賀はがきの残りでもなさそうだったし、わざわざ引き継ぎ連絡のために購入したのか、もともと自分で何かの懸賞に応募するために(イマドキ?)、ストックしておいたのか……。

不思議なのは、2019年8月現在、はがき1通の郵便料金は62円。だから、はがきを2枚出すより、定型郵便物の大きさで封書なら、料金は82円(25g以内)~92円(50g)で、相当の枚数送れる。はがきをたくさん送るより、封書の方が安上がりじゃないかな。

定形郵便物

重量料金
25g以内82円
郵便局 | 日本郵便株式会社
手紙・はがき、ゆうパック、レターパックなど郵便・荷物に関する商品・サービスを目的に合わせて探すことができます。

 

国民年金・国民健康保険

国民年金 16,000円

まぁこんなもんでしょう。

通帳から引き落としになっていないようなので、おそらく払込票で支払っていると推察される。

ところで、国民年金を支払っているということは、国民健康保険にも入っているということなんだろうか。だとするとどちらも支払期限は月末なはず。国民年金は払ったけど、国民健康保険はまだ支払っていないのだろうか。

どうせなら一度に払ってしまえばいいのに。(言うは易く行うは難し)

収入があっても、国民健康保険の請求はダメージが大きい。ましてや、無収入なら大打撃になるはず。

それとも、凪は会社を辞める直前に過呼吸で病院にかかったことから、通院の必要性があると判断されて、そのために会社の組合健康保険の健康保険任意継続で、保険だけ以前の会社の資格のままなのだろうか。そっちの方が、毎月の掛け金が安いことがある。

だとしても、携帯電話まで解約して会社の人間関係を絶とうととしているのだから保険資格だけ残しておくというのはなんとなくスッキリしない。

凪の健康保険はどうなっているだろう。

ひとごとながら気になる。

2019/08/03追記

原作マンガ『凪のお暇』(1巻)がPrime Reading対象だったので読んでみた。

ちゃんと国民健康保険にショックを受けていた。

ページの下でレイアウトが見にくいから、脚本家が見逃したのかもしれない。

プライム会員は、電子書籍版の1巻だけ無料で読める。

Amazonプライム30日間無料お試し期間あり!

住民税

住民税 10,000円

住民税1万円とはなんということだろう。

安っ!!

前述したように、慎二の「遠いわ、立川ぁ~!」とうい台詞から、凪は立川に住んでいるとして、立川の住民税はこんなに安いのだろうか。びっくりした。

自分のイメージでは、住民税はかなりキツイ。立川市と23区内の違いはあるかもしれないが、自分はもっと払っている。

住民税は前年度の所得にかかってくるのだから、前年の所得がものすごく低かったとか?

通帳には、給与振り込みも記帳されている。

01-06-15 254,628円 

そこそこ良いお給料じゃないか! 凪ちゃん!

単純計算でも254,628円×12ヶ月+ボーナス2回=概算で、凪の年収は手取り350万前後か。

前年から今年にかけて、昇給があったとしても何十万円も変わるまい。

住民税 10,000円

立川ってこんなに住民税が安いのか!?

いいなぁ、立川。

2019/08/03追記

原作には「年間15万近く」とある。

月額にして、12,500円未満。

10,000円と全然イメージが違う。

ただ、住民税は、年額を4回に分けて支払うので、たとえ10,000としても、まとまると結構大きい。

ハローワーク

減る一方の残高に危機感を覚えた凪は、ハローワークへ行って失業保険給付を申請する。

凪は退職理由を「一身上の都合」と申告している。実際は、「長年勤めた会社が合わなくて、積もり積もって過呼吸になって……」ということなんだけれども、会社都合ではない、という意味で、凪の退職は、「自己都合」となる。

「自己都合」退職の場合、失業保険はすぐにはもらえない。3ヶ月の給付制限が入る。

給付制限は、受給者資格を申請した日から7日間の待機期間ののち3か月与えられます。その間失業給付はされず、初回の失業給付は待機期間満了後から次回失業認定日までの日数分になります。ですから4週分満額はもらえないことになります。(失業保険はいつからもらえる?自己都合と会社都合で違う給付までのスケジュール)

ハローワークの職員は、

「給付制限が3ヶ月ありまして、お金が入るのはその後になります」

と、人の気も知らないで脳天気に(ドラマだから)言う。

凪「3ヶ月後、それまで食いつながないと……」

その間、仕事を探して一日でも早く就職を成功させるか、失業保険の給付までなんとか節約を続けるか……。

でも、基本的に失業保険は、「認定日」という決められた日にハローワークに出向き、どのような就職活動をしているのか毎回申告しなければならない。

自分をリセットするために、自ら退職した凪。無職期間を「お暇(おいとま)」と称して、モラトリアム(猶予期間)に浴している人には、本当は失業保険をもらう資格はない。

しかし、そこらへんはドラマだから。

事実はこうなんだけど、と分かった上で、事実と違うドラマ=フィクションを楽しむのがエンタテイメント。

たぶん給付制限が解ける頃には、最終回かな。その前に、凪は何かの仕事に就きそう。結局、失業保険給付を受けないままかもしれない。

生きてるだけで出ていくお金まとめ

「生きてるだけで出ていくお金」は以下のとおり。

★は『凪のお暇』第2回で出てきていない費用。

家賃
公共料金:水道・電気・ガス
国民年金
国民健康保険★
住民税
(実家への仕送り)

ほかにも、持っているものによって以下の料金がかかる。

通信費★:携帯電話・ネット回線があれば。(+郵便料金?)
NHK受信料★:テレビがあれば。

 

 

 

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました