出発コールの屈辱

出発コールの屈辱

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nvtrlab / Pixabay

会社の勤怠管理方法にもいろいろある。

派遣スタッフは「タイムシート」と呼ばれる紙に、手書きで勤務開始時間と終了時間を書いて、派遣先の管理者にサインをもらうのが一般的かもしれない。自分は行ったことがないけれども、タイムカードで出勤時刻と退勤時刻を打刻するシステムを採用しているところもありそう。

出発コールってナンデスカ?

最近、勤務した派遣会社で驚いたのは、 「出発コール」と呼ばれる連絡を義務付けていること。つまり、「家を出ました。間違いなく勤務先に向かいました。」という連絡。ネット上で行われるから、時間としてはそんなにかからないんだけれども、毎日やるのはとても面倒くさい。

出発コールのような制度は、派遣業界では一般的になっているのだろうか。短期で勤務した別の派遣会社でも、出発コールをするよう指示があった。

また、他の派遣会社から来ている同僚からも、同じような連絡をしなければならないと聞いたことがある。

うっかりも許されない?

朝の支度が忙しく、うっかり連絡が遅くなったりすると、派遣会社から電話がかかってくる。決められた時間までに出発コールをしなかったことが、まるで犯罪のように責めたててくる会社もある。いくらそれまで、無遅刻・無欠勤で勤務していても、出発コールをしないと次回の更新の査定に響く、と脅しをかけられたりもした。

そもそもこの出発コールは、単なる勤怠管理の前に、派遣スタッフに信用がないからできた制度なのかもしれない。ある派遣先の同僚は、当日欠勤や遅刻が日常茶飯事だった。派遣会社の営業に話を聞くと、出発コールはきちんとしているのに、実際は、遅刻をしたり、欠勤だったり信用できないと言う。じゃ、出発コールの意味ないじゃん。

そもそも、社会人としてそのような無責任な勤務態度は、派遣だろうとアルバイトだろうと社員だろうと、絶対に許されないはず。派遣スタッフには、そのような勤務態度の人が多く、管理しきれないからこのような出発コールが課せられたのかもしれない。

もしそうだとすれば、きちんと勤務している者は、とんだとばっちりじゃないか。

一日何回?

何年か前に勤めたところでは、このような制度はなかった。普通に出社し、タイムシートを書いて管理者にサインをもらって終わり。今は、朝の忙しいさなかに出発コールをしたり、会社によっては到着コール、終業コールと、なんと1日に3回も連絡(ネット上でだけれども)をしなければならない派遣会社もある。

本当にめんどくさいな。

派遣スタッフだけなの?

このような出発コールや、到着コールを義務付けられているのは、おそらく派遣スタッフだけなのではないだろうか。一般的な会社の、正社員でこのような出発コールをするなんて考えられない。たとえば出勤後に、出勤簿にハンコを押したり、タイムカードに打刻したり、PCから勤務システムにログインしたりはあるだろうが、「家を出ました」コールなんて聞いたことがない。

だとすれば、いくら勤怠管理のためとは言え、派遣スタッフだけがこのような手間を押し付けられていることになる。

出勤コールは、とにかく面倒くさい。それに信用されていないのがあからさまに制度化されているようにも感じる。

家を出た、会社に到着した、仕事が終わった

逐一報告するのは、なんだか刑務所にいるような錯覚にすら陥る。非常に窮屈だ。

正社員だって勤務態度が不真面目な人はいる。遅刻・当日欠勤常習者はいる。

それにもかかわらず、派遣スタッフだけに出発コールが課せられた制度だとすれば、非常に屈辱的ですらある。

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