エコタンクはおトクかソンか

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HarinathR / Pixabay

EPSONが画期的なプリンターを発売している。

今までほとんどメーカーが採用していたカートリッジモデルではなく、ボトルインクからインクを本体に注入する「エコタンク」方式のプリンターだという。

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インク方式の違いとは

カートリッジタイプとは、インクが小さい箱に入っていて、インクが切れたら、その箱ごとプリンター本体から外し、新しいやつをガッチャン、パチンとはめ込む。

ボトル式インクとは、その名のとおり、いわゆるボトル(瓶)に液体のインクが入っている。プリンター本体のインクが切れたら、ユーザー自身がそのインクが入ったボトルからプリンターのインクボックスへ注入する。

エプソンインクボトル(エプソンHP)

カートリッジインクは高い?

自分はカートリッジタイプのインクジェットプリンターを何台か買い換えながら使ってきた。インクが切れる度に、コストが高いと思っていた。それに急いでいるときに限ってインクがないという事がよくある。

けれども、プリンターは消耗品だから、何年か経つと壊れる。インクジェットプリンターのインクのコストが割高なのは分かっていながらも、本体が手頃な価格なので、迷わずインクジェットプリンターを使ってきた。

だからたくさん印刷すればそれだけインク代はかかるから、印刷は最小限に抑えようと気を使ってきた。

何年か前に買ったキャノンのインクジェットプリンターは、8千円くらいだったか。

とにかく購入当時、1万円でおつりがきた。また、実家の父親が使っているエプソンのインクジェットプリンターも、セールで買ったらしいが1万円切っていたはず。

本体が安い分、インクのコストがちょっと高め。これが少なくとも自分のインクジェットプリンターに対する感覚だった。

エコタンク方式のコストは?

一方、今回のエプソンのエコタンクのプリンター価格帯は、従来のインクジェットプリンターとは発想が逆転しているようだ。

Amazonでのエコタンク方式プリンターの実売価格は、 最も安い型でも、2018年11月現在3万円を超えている。

プリンターで3万超えは、ものすごく高く感じる。しかしマイエプソン登録で 3年保証が付いてるのは心強い。

1年分のボトルインクが同梱されているというのだから、一般家庭の使用頻度を考えるとインクは当面、買う必要はなさそう。

今回のエコタンク方式は、いちいちカラーインクをAmazonや楽天に注文したり、実店舗に買いに行ったり、付け替えたりという手間がかなりはぶけるという点で便利に見える。

けれども、本体価格との合計で考えると、本当にランニングコストが安いのかというのは冷静になってもう一度計算しなおしたいところ。

エコタンク方式とカートリッジのコスト比較

エコタンク方式とカートリッジのコスト比較は以下のとおり。

コスト比較
【エコタンク搭載モデル EW-M571TE】

・A4カラー文書:1ページ 約0.9円(税別)
・A4モノクロ文書:1ページ 約0.4円(税別)
・L判写真:1枚(インク・用紙合計コスト) 約5.9円(税別)

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【エプソン製インクカートリッジ複合機 PX-049A】

・A4カラー文書:1ページ 約13.8円(税別)
・A4モノクロ文書:1ページ 約4.3円(税別)
・L判写真:1枚(インク・用紙合計コスト) 約27.5円(税別)
(上記比較数値はAmazon: EPSON EW-M571TEサイトより)

さらに、「1回のインク補充で大量印刷が可能、カラーインク:約6,000ページ、ブラックインク:約7,500ページ」印刷可能だという。(Amazon: EPSON EW-M571TE)

これならケチケチしていたカートリッジタイプとは違って、ジャンジャン印刷できる!

いや、ちょっと待って。

カラーインクでA4約6,000ページ、モノクロで約7,500ページって……?

約6,000ページといえば、いつも買っている500枚入りの紙で12冊。いや両面印刷なら6冊か。

モノクロなら約7,500ページ……ということは、500枚入りで15冊、いや、もはや箱買いの域。

エコタンクのインクを1年で使い切るには、365日、土日祝日、お盆、お正月関係なく、毎日16~20ページ印刷しなければならない。

なんか気が遠くなる。そんなに印刷するかな? 自分のいままでの経験を振り返ると……、学生時代にレポートとか卒論とか書いたり印刷したり、直したり印刷したり、必要な資料を印刷したりしたことはあった。あの時は、学校のプリンターで印刷していたけれど、当時、家のプリンターがエコタンクだったら、家で印刷したかもしれない。

日常的に大量印刷するのであれば、このランニングコストの安さは魅力的だと思う。500枚入りの紙一冊がどれくらいの期間でなくなるかを基準に、エコタンクでの印刷可能ページ数を考えると、一般家庭なら、数年に渡ってインクを買わなくて済むかもしれない。

「レーザープリンターからの乗り換えにもおすすめ。」ともあるので、レーザープリンターのコストをも凌駕する自信の表れかも。

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エコタンクはオトクかソンか

エコタンクは長期的にはおトク?

プリンターの利用状況は人によって違う。文章しか印刷しないからカラーインクがほとんど減らないという人もいるし、写真が趣味だから、フルカラーでガンガン印刷したい人もいる。

学生がレポートや卒論で何十~何百ページも印刷するとか、コミュニティの配付資料をこれまでコンビニでコピーを取っていたとか、年賀状を自宅で大量に印刷するなら、長期的に見ればエコタンク方式の方がおトク。

おトクかソンかの分岐点

カートリッジタイプとエコタンクタイプの比較シミュレーションより

エプソンによれば、エコタンクがおトクかソンかの分岐点は、毎月53枚以上A4カラー文書を印刷するかどうか。もし毎月カラーで53枚以上印刷するなら、エコタンクタイプのプリンターの方がおトクらしい。

それにしても、エコタンクプリンターは本体が高い。Amazon最安値の5千円台で買えるカラリオ PX-049Aとの差は約2万円。

PX-049Aに使うカートリッジタイプのインク(RDH-4CL)は4色セットで4千円程度。バラバラに買うなら一色あたり約千円。(2018年11月現在)

単純計算で、カートリッジタイプの4色セットを5回買い換えた時点で、エコタンクの差額分のモトが取れる。

カートリッジタイプは、確かにインクが割高で、必要な時に限ってインク切れを起こして煩わしい部分もある。でも、インク交換はカートリッジをパチンと交換するだけなので、気軽にできる点がいい。

印刷はたまにする程度で、一番印刷するのは年賀状、という場合はプリンター本体が安いカートリッジタイプの方が魅力的かも。

年賀状は思いのほか時間と労力を取られるので、プロに頼むのがオススメ。

おたより本舗で年賀状印刷

プリンターの購入サイクル

プリンターは、本体の中に紙送りをするローラーが組み込まれている。時間が経つにつれて、このローラーが次第に摩耗し、いずれ紙送り機能に支障が起きる。

そこで、修理(ローラー交換)するか、新製品に買い換えるかを考えることになる。

【プリンター購入】→【ローラー摩耗で紙送りができなくなる】→【修理、またはプリンター購入】→【ローラー摩耗で紙送りができなくなる】→【修理、またはプリンター購入】・・・

紙送りにローラーが使われている限り、このサイクルから逃れられない。

エコタンク(EW-M571TE)とカートリッジタイプ(PX-049A)を比較すると、その差は2万円。この組み合わせなら、エコタンクのローラー交換までに、カートリッジタイプのインクに払うお金が2万円以上になるかどうかが、おトクかソンかの本当の分岐点。

エコタンクのローラー交換までに、カートリッジタイプのインクが合計2万円以上になれば、エコタンクの方がおトク。

エコタンクのローラー交換までに、カートリッジタイプのインクが合計2万円以下ならば、カートリッジタイプの方がおトク。

もちろん、他機種であればその差額が変わるため、おトクかソンかの分岐点も変わる。

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